時刻同期誤差を未知数として推定するTOA測位の巡回型外れ値排除方式

網嶋 武  高橋 龍平  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J104-B   No.6   pp.575-587
発行日: 2021/06/01
早期公開日: 2021/02/09
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2020JBP3056
論文種別: 論文
専門分野: 航行・誘導・制御方式
キーワード: 
測位,  TOA with clock bias,  外れ値,  

本文: PDF(2.9MB)>>
論文を購入




あらまし: 
本論文では,時刻同期誤差による未知バイアスを推定するTOA測位(TOA with clock bias,以後BTOAと呼ぶ)に対し,巡回型外れ値排除方式を提案し,シミュレーションによる性能評価を行った.検討の結果,まず,デフォルト設定では,提案方式の外れ値排除性能は99.0%,誤排除性能は2.8%となった.測位精度については,明らかに精度の低い試行を除外してRMSEを計算した場合,従来方式は33.2m(37.6%)であるのに対し,提案方式は3.9m(94.9%)となった.次に,外れ値排除性能と外れ値の数及び誤差の大きさとの関係を明らかにした.その結果,外れ値の数の増加及び誤差の増大により,RMSEは増大するものの,明らかに測位精度の低い試行を除外してRMSEを計算した場合,外れ値の数及び誤差の大きさにかかわらず提案方式の優位性が明らかになった.