リバブレーションチャンバーの設計効率向上のためのDe-embedding手法によるモデリングの2次元問題における数値検討

谷口 晃大
青柳 貴洋

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J104-B    No.6    pp.481-490
発行日: 2021/06/01
早期公開日: 2021/02/09
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2020PEP0004
論文種別: 特集論文 (電磁波を効率的に制御する最新のEMC技術論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
リバブレーションチャンバー,  反射箱,  スターラー,  円筒波展開,  De-embedding,  

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あらまし: 
リバブレーションチャンバーは,電波暗室と比較して低消費電力や低コストであることから電磁両立性試験やアンテナ測定における測定場として注目されている.しかし,その構成要素であるスターラーの統一的な設計法は見つかっておらず,膨大なシミュレーションや測定による試行錯誤の設計が必要となっている.そこで,著者らは設計効率の向上を目的に,スターラーを球面波展開でモデリングするDe-embedding手法を提案している.2次元問題による原理検証として,本論文では,本手法が円形導体,長方形導体や三角形導体において,有限要素法と同程度の精度が得られることを示し,本モデリングによる計算アルゴリズムの妥当性を確認した.また,本手法におけるスターラーのパラメータである反射特性行列から,形状による差が低次の円筒波に対する応答において支配的であることがわかった.更に,打切り次数と誤差の関係を検証し,打切り次数には適切な範囲があることを示した.本論文の検討により,リバブレーションチャンバーにおけるDe-embedding手法によるモデリングの適用可能性が確認できた.