動的計画法に基づく視差計算を用いたライトフィールドカメラにおける視差推定

三柴 数  内藤 光一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J103-D   No.5   pp.496-505
発行日: 2020/05/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 10.14923/transinfj.2019JDP7043
論文種別: 論文
専門分野: 画像認識,コンピュータビジョン
キーワード: 
ライトフィールドカメラ,  奥行き推定,  視差推定,  動的計画法,  

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あらまし: 
オクルージョンを明示的に考慮したマッチングコストを用いることができる動的計画法に基づく視差計算方法は,ステレオカメラに対しては存在するが,ライトフィールドカメラに対しては存在しない.そこで本論文では,動的計画法に基づく最適化が適用可能な視差計算を用いた,ライトフィールドカメラにおける視差推定の枠組みを提案し,その性能を明らかにする.提案する枠組みでは,見え方の一貫性だけでなく視差の連続性を明示的に考慮した視差推定のための評価関数を構築し,動的計画法に基づく最適化方法を用いて評価関数を最小にする最適解を計算することで,推定視差を得る.また,動的計画法に基づく視差計算の結果に含まれる線状のアーチファクトを抑制するために,四通りの視点画像群それぞれに対して視差推定を行い,得られた四つの結果を一つの視差に統合する.提案した枠組みは,オクルージョンを考慮していないためオクルージョン領域における推定精度は低いが,視差が滑らかに変化する領域における推定精度は高かった.提案した枠組みは,オクルージョンを明示的に考慮したマッチングコストを用いた視差推定手法への発展が期待できる.