各プロセスの入出力性能の調整による入出力スループットの低下を抑制する制御法の実現と評価

長尾 尚  田辺 雅則  横山 和俊  谷口 秀夫  
(システム開発論文)

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J103-D   No.3   pp.159-170
発行日: 2020/03/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 10.14923/transinfj.2019JDP7041
論文種別: 論文
専門分野: ソフトウェアシステム
キーワード: 
入出力性能,  入出力スケジューリング,  性能調整,  オペレーティングシステム,  評価,  

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あらまし: 
計算機のハードウェア性能や他プロセスの動作にかかわらず,利用者がプロセスの実行速度を制御できれば,計算機の利便性が向上する.これまで,著者らはプロセッサ性能や入出力性能の調整法を提案した.提案した入出力性能の調整法は,調整対象プロセスが要求する入出力性能を保証するために,入出力デバイスに発行できる他プロセスの入出力要求数を制限する.しかし,この方式では各調整対象プロセスが要求する入出力性能の合計性能を保証するために,入出力デバイスに発行する入出力要求数を過少に抑えてしまう.この結果,入出力デバイスが入出力要求の受け取り待ちとなり,入出力スループットが低下する.本論文では,他調整対象プロセスの入出力要求による待ち時間の増加分だけ入出力デバイスに発行できる入出力要求数を制限する方式を提案する.評価により,提案方式が調整対象プロセスの入出力性能を精度良く調整し,かつ入出力スループットを向上できることを示す.