WESPAを用いた説明活動の支援:オンライングループにおける他者の発言ログの例示による学習効果の検討

林 勇吾  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J103-D   No.10   pp.676-684
発行日: 2020/10/01
早期公開日: 2020/06/19
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 10.14923/transinfj.2019LIP0003
論文種別: 特集論文 (ライフインテリジェンスとオフィス情報システム論文特集)
専門分野: ライフログ
キーワード: 
ヒューマンインタフェース,  協同作業,  発言ログ,  知的学習支援システム,  実証実験,  

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あらまし: 
本研究では,Web上で行う説明活動を支援する学習支援システムの開発に向けてどのようなデザインが有効なのかを実験的に検討する.ここでは,Pedagogical Conversational Agent (PCA)と授業で学習した概念についてオンラインで説明活動を行う場面を設定した.そして,本システムを利用する他の学習者の説明に関する発言のログの一部をCollaboration Scriptとして提示することで学習効果がみられるか検討した.検討に際しては,著者が開発してきたWeb-based Explanation System with Pedagogical Agent (WESPA)を用いて,210名の大学生を対象に検討した.ここでは,Collaboration Scriptを提示する機能を有するCSあり条件とその機能を有さないCSなし条件を比較検討し,説明活動のパフォーマンスが向上するかどうかについての検討を行った.その結果,CSあり条件のほうがCSなし条件よりも,概念の理解度に関するプレ・ポストテストのパフォーマンスが向上することが明らかになった.本研究より他者の説明内容の発言ログを活用するシステムの有用性が示され,こうした社会情報を用いた学習支援システムのデザインに新たな示唆を提供した.