フォトニクス技術を利用した600GHz帯無線技術

易 利  園田 理人  木村 亮  東本 大樹  永妻 忠夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J103-C   No.6   pp.298-304
公開日: 2020/05/20
Online ISSN: 1881-0217
DOI: 
論文種別: 招待論文
専門分野: 光エレクトロニクス
キーワード: 
テラヘルツ波,  無線通信,  ホモダイン検波,  ヘテロダイン検波,  

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あらまし: 
近年,国内外で急速に増大している無線通信のデータ量に対応するため,テラヘルツ波を用いた高速無線通信技術が期待されている.現在は300 GHz帯の開拓が国内外の研究のトレンドであるが,我々のグループでは,より広い周波数帯域が確保できる600 GHz帯を次なるテラヘルツ無線のターゲットと位置づけ,100 Gbit/sを超える超高速無線通信の実現を目指した研究を行っている.本論文では,まず,フォトニクス技術を利用した600 GHz帯の電波の発生技術について述べる.次に,より高い感度をもつコヒーレント検波方式であるホモダイン検波,並びにヘテロダイン検波方式を用いた無線システムについて説明し,初期的な実験結果を示す.ASK (Amplitude Shift Keying)ホモダイン検波システムでは,12.5 Gbit/sのエラーフリー伝送(キャリア周波数720 GHz)を達成し,ASKヘテロダイン検波システムでは,近接無線で3.3 Gbit/sのエラーフリー伝送(キャリア周波数607 GHz)と,10 m伝送でFECリミットの誤り率において5 Gbit/sの伝送に成功した.