金属絶縁体転移材料を利用した回路技術の研究

矢嶋 赳彬  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J103-C   No.10   pp.420-427
公開日: 2020/09/09
Online ISSN: 1881-0217
DOI: 
論文種別: 招待論文
専門分野: 電子材料
キーワード: 
酸化バナジウム,  サーミスタ,  ADコンバータ,  ニューロン,  ニューロモルフィック,  アトラクタ,  

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あらまし: 
情報処理に係るデータ量は加速的に増加する一方,それに伴う電力消費はトランジスタの進化によってある程度抑制されてきた.今後,トランジスタ特性の向上が減速すれば,トランジスタをほぼ無尽蔵に利用するデジタル回路的な考え方にも修正が必要だと思われる.本研究では新しいハードウェア技術の一つとして,トランジスタへの依存度を減らし機能性材料を活用する回路技術の検討を行った.その結果,酸化バナジウムの金属絶縁体転移を利用して,センシングやアナログ処理における低消費電力性と高速性を両立できること,またアトラクタダイナミックスに基づく堅牢なアナログ機能が設計可能であることを示した.今後,機能性材料の活用によって回路機能が多様化すれば,より創発的な設計に基づく新しいシステムへつながることが期待される.