WPT端末のための隣接チャネル与干渉回避FDD下りビームフォーミング法

五十嵐 正樹  西森 健太郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J103-B   No.8   pp.292-299
発行日: 2020/08/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2019WFP0009
論文種別: 特集論文 (通信技術の未来を拓く若手論文特集)
専門分野: アンテナ・伝搬
キーワード: 
周波数分割複信,  ビームフォーミング,  Zero-forcing,  DCMP,  マイクロ波無線電力伝送,  

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あらまし: 
大電力を送信するマイクロ波無線電力伝送システムでは,隣接周波数を使用する他システムに干渉を与える可能性があるため,他無線システムを検出・回避しつつ給電を継続する機能が必要とされる.そこで本研究は,他システム端末方向へ送信指向性のヌルを形成することにより,隣接周波数への与干渉量低減を目的とする.しかし,想定環境では,干渉信号の伝搬チャネルに関する情報(CSI)を干渉端末から得ることができないという課題が存在する.本論文では,他システム端末から送信された干渉信号のCSIをブラインド処理により送電装置側だけで推定し,推定したチャネルから与干渉を与えないヌルパターンを形成するビームフォーミング法を提案する.また,計算機シミュレーションにおいて,干渉信号到来角度推定法の精度及び他システム端末方向への与干渉低減効果を評価する.その結果,提案方法は11素子直線アレーアンテナを用いた場合,90%の確率で SIR=20dB以上となる送信指向性を形成可能であることを明らかにする.