ノッチ入り円形パッチを用いたFSSによる電波吸収体

篠崎 友花  新井 宏之  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J103-B   No.2   pp.90-99
発行日: 2020/02/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2019GTP0008
論文種別: 特集論文 (通信の未来を拓く学生論文特集)
専門分野: アンテナ・伝搬
キーワード: 
電波吸収体,  周波数選択表面,  FSS,  SHF帯,  バイスタティックRCS,  

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あらまし: 
電波の不要反射を避ける方法の一つとして電波吸収体が用いられている.電波吸収体にはピラミッド状やウェッジ状のもの,板状のもの,塗料となっているもの,周波数選択表面(FSS: Frequency Selective Surface)やメタマテリアルを利用したものなど,吸収の仕組みによって様々な形状のものが存在する.本研究ではFSSによる吸収体を提案する.設計周波数は10 GHzとし,誘電体には厚さ0.8 mmのFR4を1枚用いた.その結果,10 GHzにおいて垂直に入射した平面波の90 %を9.86〜10.25 GHzの3.9 %の帯域で吸収する吸収体を作成でき,入射波の偏波が回転しても吸収特性を維持できた.また,ホーンアンテナを1本用いて実験を行い,解析結果と同等の特性を得ることができた.加えて無限アレーのFSS吸収体を用いてバイスタティックRCS解析を行った結果,金属板と比較して13.5 dB反射を抑制していたことから,提案した吸収体の有効性を確認した.