包絡線変動量を抑圧する位相回転送信ダイバーシチを適用した狭帯域パイロットレス同期検波FSK方式

山口 歌奈子  東中 雅嗣  佐野 裕康  岡村 敦  大鐘 武雄  西村 寿彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J103-B   No.2   pp.100-109
発行日: 2020/02/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2019GTP0011
論文種別: 特集論文 (通信の未来を拓く学生論文特集)
専門分野: 無線通信技術
キーワード: 
送信ダイバーシチ,  同期検波FSK方式,  包絡線変動,  伝送路推定,  

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あらまし: 
本論文では,長距離高信頼無線通信の実現に向け,位相回転送信ダイバーシチ方式を適用した狭帯域パイロットレス同期検波FSK(Frequency Shift Keying)通信システムを提案する.提案のパイロットレス同期検波FSK方式では,FSK信号の初期位相が一意に決定されるという特徴を用いることで,既知パイロット信号の挿入を不要としていながら伝送路推定を実現する.また,位相回転送信ダイバーシチ方式では,STBC(Space-Time Block Coding)符号に対して位相回転処理を付加することにより,従来のSTBC符号化信号において課題であったFSKシンボル間で生じる位相不連続性の影響による電力効率の低下を抑圧する.計算機シミュレーションを用いて提案の位相回転送信ダイバーシチにおける最適な位相回転量を検討した結果,従来手法と比較して規格化瞬時電力の偏差量を約10 dB改善可能であることを明らかにする.更に,高速移動環境においても提案手法適用時は良好な誤り率特性であることを示す.