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目標からの反射信号を利用した分散アレーレーダのキャリブレーション
伊藤 聡宏 松田 庄司 若山 俊夫
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J103-B
No.12
pp.663-678 発行日: 2020/12/01 早期公開日: 2020/08/07 Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2020JBP3009 論文種別: 論文 専門分野: 計測,探査 キーワード: 分散アレー, レーダ, キャリブレーション, DBF, サブアレー,
本文: PDF(15.8MB)>>
あらまし:
分散アレーレーダは比較的小規模なサブアレーの集合で構成し,等価的に大開口,高利得のアンテナを実現する分散アレーを備えたレーダである.サブアレーが小規模であるがゆえに,従来のレーダと比較して移設やサブアレー数変更による性能変更を容易に行える点もメリットの一つである.ただし,サブアレー間ではDBFによる信号合成を前提としているため,移設や構成変更時にはサブアレー設置位置,方向の相対関係を正確に取得し,DBFを校正する必要がある.そこで本論文では,簡易な校正手法としてレーダの観測目標を用いた校正処理を提案する.提案法は本レーダ自身でレーダの送受信を行い,各サブアレー間の受信信号から算出した相対位相,相対振幅から各サブアレーの相対位置・方向を推定しDBFに適用する手法である.また,提案法は多変数の推定問題であるが,変数間の相互依存性に着目し推定処理の最大探索次元を削減することで,演算量増加の抑制も行う.提案法により,測定作業を局限しつつ分散アレーレーダのDBFキャリブレーションを実行することができる.
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