Geometric programによる送信電力制御アルゴリズムのロバスト安定化

八木 聖太
小蔵 正輝
岸田 昌子
木村 達明
林 和則

誌名
電子情報通信学会論文誌 B      No.12    pp.644-651
発行日: 2020/12/01
早期公開日: 2020/08/14
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2020JBP3023
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信技術
キーワード: 
Foschini-Miljanicアルゴリズム,  ロバスト安定性,  geometric program,  比例公平性,  

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あらまし: 
送信電力制御アルゴリズムの一つにFoschini-Miljanicアルゴリズムがある.このアルゴリズムでは,互いに干渉し合う複数の通信チャネルがある状況下で,各チャネルが必要なSINRを実現するための自律分散的な送信電力制御が実現される.このアルゴリズムは既知の通信環境を仮定しているため,通信環境に不確かさがある場合におけるアルゴリズムの安定性は保証されていない.本論文では,各チャネルの干渉に不確さがある場合を考え,アルゴリズムのロバスト安定性の保証を所望のSINR値の最適な割り当てにより実現する手法を提案する.最適な所望SINR値を求めるために,所望SINR値の調整コストを目的関数としたロバスト安定化問題を設定する.更に各チャネル間の比例公平性を担保するため,通信路容量の対数和を目的関数としたロバスト安定化問題を設定する.これらのロバスト安定化問題が凸最適化問題に帰着することを示す.数値例により提案法の有効性を確認する.