2次ツイストを利用したSIDH

松尾 和人  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J103-A   No.5   pp.102-113
発行日: 2020/05/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
論文種別: 論文
専門分野: 情報セキュリティ基礎
キーワード: 
SIDH,  同種写像暗号,  同種写像,  2次ツイスト,  耐量子暗号,  

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あらまし: 
JaoとDe Feoによって提案された,超特異楕円曲線間の同種写像を求める問題の難しさに基づくDiffie-Hellman鍵共有プロトコル(SIDH)は,量子計算に対する耐性を有するプロトコルとして注目され近年盛んに研究されている.しかし,超特異楕円曲線のとりうる位数が限定的なため利用可能な曲線が少ないことが課題の一つとして挙げられている.本論文では,超特異楕円曲線とその2次ツイストを同時に用いるSIDHの変形構成を提案する.提案構成はこれまでのSIDHと異なる曲線上でこれまでと同程度の効率のSIDHを実現可能であり,利用可能な効率的な曲線もこれまでのSIDHと同程度存在する.したがって,提案構成によってより豊富なSIDHを利用可能となる.また,提案構成はこれまでのSIDHよりも小さな有限体上で同程度の安全性を達成できる場合があり,より効率的なSIDHを構成できる可能性がある.