直線スピーカアレーを用いた多点制御法による複数エリア再生

安枝 和哉  新城 大輔  片岡 章俊  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J103-A   No.1   pp.9-16
発行日: 2020/01/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
論文種別: 論文
専門分野: 電気音響,音響一般
キーワード: 
音のエリア再生,  複数エリア再生,  多点制御法,  直線スピーカアレー,  制御点配置,  

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あらまし: 
本論文では,音を特定のエリアへ再生する技術を用いて,複数のエリアに異なる音声を再生する手法を提案する.音を任意のエリアに再生する技術として,多点制御法が提案されている.多点制御法は空間上の任意の位置に応答制御点と抑圧制御点を設置し,音源と各制御点までの空間相関行列に基づき制御点での音圧特性を制御することで,限られた方向やエリアに音を再生する手法である.複数エリアへの再生は多点制御法によってそれぞれの音声を異なる場所へ再生し,それらの音声を重ねることで実現が可能となる.同時に,再生音が対象エリアの外に漏れ,他の再生音を妨害しないことが必要である.本論文では,16ch直線スピーカアレーを用いて複数の領域に異なる音声を再生するため,できるだけ少ない制御点数でエリア再生を実現する制御点の配置を提案する.計算機シミュレーションを用いて,相対音圧レベルとPESQの値によって制御点配置を検討し,実環境において主観評価実験(単語了解度試験)を行った.その結果,提案配置が再生エリアでは良好な品質を維持し,抑圧エリアでは了解度が大幅に低下し,複数エリア再生を実現できていることを確認した.