エラー発生に相関性がある2並列チャネルにおけるARQ方式のスループット効率

長岡 健一  陳 春祥  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J103-A   No.1   pp.25-34
発行日: 2020/01/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
論文種別: 論文
専門分野: 符号理論
キーワード: 
ARQ,  並列チャネル,  エラー発生の相関性,  スループット効率,  

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あらまし: 
本論文では,チャネル間のエラー発生に相関性をもつ2並列マルチチャネルをモデル化し,そのようなチャネルにおけるARQ方式の性能評価を行っている.まず,ノイズ発生源が各チャネルに影響を及ぼすような並列マルチチャネルにおいて,チャネル間におけるエラー発生の相関性の強さを相関係数として求め,その性質を明らかにしている.また,そのようなエラー発生モデルにおいて,Go-Back-N ARQ及び,パケットをブロック化し,ブロック単位ではGo-Back-Nを用いるものの,ブロック内パケット単位では選択再送を行うブロック内選択再送GBN ARQ方式についてスループット効率を解析的に求めている.解析結果から数値例を示し,チャネル間のエラー発生の相関係数が大きくなるといずれのARQ方式においてもスループット効率が大きくなること,各チャネルのエラー率やラウンドトリップタイムの組合せにより相関係数の変化に対するスループット効率の変化の度合いの性質が変わることなどを示し,受信局に受信バッファをもつことで,エラー発生のチャネル間の相関性による影響を受けにくくなることなどを明らかにしている.