自己所有感を生起するLong-Arrowマウスカーソルとその評価

真子 悠貴  石原 真紀夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J102-D   No.12   pp.812-821
発行日: 2019/12/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 10.14923/transinfj.2019JDP7015
論文種別: 論文
専門分野: ヒューマンコンピュータインタラクション
キーワード: 
自己所有感,  自己主体感,  疲労軽減,  VDT症候群,  マウスカーソル,  

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あらまし: 
本論文は,マウス操作のパフォーマンス向上と疲労軽減を狙い,自己所有感との関係を明らかにすることを目的としLong-Arrowマウスカーソルを提案する.まず,自己所有感の生起の強弱に関して実験を行い,その結果より,Long-Arrowマウスカーソルは従来のマウスカーソルより強い自己所有感が生起することを確認する.その上で,マウス操作のパフォーマンスや疲労に関して自己所有感との関係を明らかにする実験を行う.その結果,自己所有感が強く生起するとき右腕の違和感による慎重な操作や誤操作を引き起こし,マウスカーソルを動かす速度の低下(より短い時間ではなく,より短い距離を動かそうとする傾向)につながること,更に,長い矢印がクリック対象の視認性の低下につながり,マウスカーソルの移動距離の増加やミスクリックに影響を及ぼす可能性があることを確認する.また,疲労について,目,指,手首,腕,肩,首の全てを総合した疲労度と目の疲労度が小さくなることを確認する.