コンパクトシティへ向けた処方箋――賑わい醸成とトラムの導入――

永井 秀幸  倉橋 節也  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J102-D   No.11   pp.750-758
発行日: 2019/11/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 10.14923/transinfj.2019JDP7020
論文種別: 論文
専門分野: 情報ネットワーク
キーワード: 
エージェントベースモデル,  都市計画,  政策評価,  コンパクトシティ,  

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あらまし: 
本研究の目的は,スプロール化した都市の,コンパクトな都市構造への改善を目的とした都市政策の効果を検証することである.そのために都市居住者の自律的な行動に基づく都市動態のエージェントベースシミュレーションを実行し,以下の点,及びその成立メカニズムを明らかにした.第一に,都市のスプロールは堅固で不可逆的であり,多中心型コンパクトシティを維持可能であった政策もってしてもくつがえすことは困難である.第二に,トラムの導入は,トラム利用前後の歩行を誘導するような施策と組み合わされることで初めて大きな効果を発揮する.第三に,上記に伴って単中心型コンパクトシティが形成され,合理的な土地利用,住民の生活環境の改善,及び中心市街地の活性化が実現する.