T/Oバンドを用いた1000チャネル級波長ルーティング技術による大容量かつ多様な光ネットワークの実現に向けて

久保 亮吾  吉沢 勝美  友松 泰則  須藤 誠  初鹿野 圭  津田 裕之  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J102-C   No.12   pp.320-331
公開日: 2019/11/13
Online ISSN: 1881-0217
DOI: 
論文種別: 招待論文
専門分野: 光エレクトロニクス
キーワード: 
Tバンド,  量子ドット,  アレー導波路回折格子,  波長ルーティング,  光ファイバ通信,  

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あらまし: 
通信トラヒックの急増により各種ネットワークシステムの大容量化が求められている.現在,シングルモードファイバを用いた光通信では,光ファイバの伝送損失や分散を考慮して主にOバンド,Cバンド,Lバンド等の波長帯が利用されているが,波長分割多重によりシステムの大容量化や多様化を実現するためには,通信波長帯の更なる拡大が必要である.このような背景から,1000〜1260 nmのT(Thousand)バンドと呼ばれる新規通信波長帯の利用が検討されている.本論文では,著者らが開発したTバンド及びOバンドにおける1000チャネル級波長ルーティング技術を紹介する.まず,量子ドット利得チップを実装した波長可変光源及び半導体光増幅器,波長ルータを構成するアレー導波路回折格子について説明する.次に,1081チャネル波長ルータの構成と超高精細映像の波長ルーティング実験について説明する.また,Tバンド通信のアクセスネットワークへの適用可能性やシステム化技術について議論するとともに,様々なネットワークサービス,アプリケーションへの適用を想定して今後の展望を述べる.