宇宙電波監視における3衛星間のTDOAを用いた未知干渉局の測位性能の解析

網嶋 武  鈴木 信弘  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J102-B   No.9   pp.696-704
発行日: 2019/09/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2019JBP3013
論文種別: 論文
専門分野: 計測,探査
キーワード: 
測位,  TDOA,  静止衛星,  干渉,  

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あらまし: 
地上干渉局を位置標定する方法として,3機の衛星を経由して来る同一干渉波の到来時間差(TDOA: Time Difference of Arrival)を用いて干渉局を測位する方式が知られている.しかしながら,その測位精度に係る諸性質の解析は報告されていない.本論文では,測位精度に係る理論式を導出・評価することにより,測位精度の要となる要素を明らかにした.検討の結果,精度に係る重要なファクターは衛星間隔及び干渉局の位置であることが明らかになった.衛星間隔が広がるほど測位精度が向上し,一例では,衛星間隔3度から衛星間隔6度に広がると,測位誤差は約1/4倍に低減することが分かった.また,干渉局位置については,北極と赤道上は測位困難であり,測位に適している領域は北緯20度〜70度付近であることが明らかになった.本論文に示した理論式により,モンテカルロシミュレーションを行うことなく,事前に測位精度の見積もりが可能である.