MU-MIMO-OFDMにおける理論システム容量を用いたガードインターバル長制御法

菅沼 碩文  齋藤 周平  丸小 倫己  前原 文明  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J102-B   No.8   pp.659-668
発行日: 2019/08/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2018JBP3050
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信技術
キーワード: 
MU-MIMO,  OFDM,  シンボル間干渉,  ガードインターバル,  理論的アプローチ,  

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あらまし: 
MU-MIMO-OFDMは,空間多重の実現とマルチパスフェージングの克服を両立できることから,無線通信の高速・大容量化に極めて有効である.一方で,MU-MIMO-OFDMでは,複数のユーザ端末へ同時伝送を行うことから,ユーザ端末間でマルチパス遅延に差異が生じると,通常,マルチパス遅延が最大となるユーザ端末に合わせてガードインターバル(GI)を設定することとなることから,伝送効率の劣化が生じる.本論文では,本問題点に対処すべく,全ユーザ端末の伝搬路情報(CSI)からGI長を変化させたときのシステム容量を相関演算により理論的に算出するとともに,システム容量が最大となるようGI長を制御する方式を提案する.提案方式は,シンボル間干渉(ISI)の影響を一部許容した上で,常にシステム容量が最大となるようにGI長を設定できることから,実効的にオーバーヘッドを削減できる利点がある.更に,提案方式の有効性を,最大マルチパス遅延にGI長を合わせる通常方式を比較対象にとって,計算機シミュレーションにより検証・評価する.