周期性干渉除去のための適応サイドバンド選択法

木村 祐哉  田野 哲  侯 亜飛  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J102-B   No.8   pp.595-604
発行日: 2019/08/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2018WFP0011
論文種別: 特集論文 (通信技術の更なる発展に向けた若手論文特集)
専門分野: 無線通信技術
キーワード: 
適応信号処理,  干渉波抑圧,  周波数多重,  帯域選択,  

本文: PDF(1.5MB)>>
論文を購入




あらまし: 
広帯域な周期性干渉信号による無線システムの特性劣化を補償する周期性干渉補償器のための適応サイドバンド選択法を提案する.提案法は所望変調信号以外の周波数帯すなわちサイドバンドを適応的に選択し,このサイドバンドの信号を用いて線形干渉の原理に基づき所望信号のSINR(Signal to Interference and Noise power Ratio)を改善する.本論文では,この適応選択のためのアルゴリズムを提案する.提案法は所望変調信号に加えて,複数の変調信号が同時に受信される現実的なモデルにおいても,高い干渉抑圧能力を有する.この特性を理論解析によって示すとともに,計算機シミュレーションにより評価する.所望の変調信号帯におけるCIR (Carrier to Interference power Ratio)が0dB,CNR (Carrier to Noise power Ratio)が30dBの環境で,ランダムにサイドバンドを選択した場合と比較し約26dBの特性改善が得られることを示す.また,提案法は理論的な上界を達成する選択法とほぼ同等の特性を達成しつつ,演算量は1/100程度で実現できることも示す.