合成開口アンテナによる到来方向測定法の基礎検討

豊見本 和馬  山口 良  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J102-B   No.8   pp.574-583
発行日: 2019/08/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2018WFP0017
論文種別: 特集論文 (通信技術の更なる発展に向けた若手論文特集)
専門分野: アンテナ・伝搬
キーワード: 
到来方向測定(DOA),  指向性アンテナ,  合成開口処理(SA Processing),  電波伝搬,  窓関数,  

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あらまし: 
第5世代移動通信(5G)では,高周波数帯の活用が検討されており,高利得・狭ビーム特性を有するMassive MIMO等の多素子アレーアンテナの開発が求められている.このようなアンテナの設計開発を行うためには,到来波の諸特性を把握することが重要になり,簡易かつ高精度に到来方向を測定する手法が求められている.我々は,簡易かつ高精度に到来方向測定を行う手法として,指向性アンテナとアンテナパターン測定システムであるネットワークアナライザと回転台を用いて測定を行い,得られた受信データをオフラインで合成開口処理を行う手法を提案している.本論文では,本測定手法において受信アンテナに指向性アンテナを用いることで高FB比化が図られ,かつ合成開口処理時に窓関数を適用することにより低サイドローブ化が実現できることを計算機シミュレーションにより確認する.最後に,電波暗室内測定より実波源を用いた場合においても前述の特性が達成できることを示し,指向性アンテナと窓関数により提案手法の高精度化が実現できることを示す.