支配的な伝搬経路の物理的検討に基づく仮想的都市環境レイトレーシングデータの伝搬損失推定式

杉本 智哉  川崎 翔平  岩井 誠人  笹岡 秀一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J102-B   No.7   pp.498-507
発行日: 2019/07/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2018JBP3046
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ・伝搬
キーワード: 
レイトレーシング,  伝搬損失推定式,  伝搬損失,  セルラ通信環境,  

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あらまし: 
仮想の都市環境を想定してレイトレーシングで計算された伝搬損失データに対し,より推定精度の高い伝搬損失推定式を構築することを目的としたコンテストが実施された.一般に伝搬損失推定式は実測データを対象とすることが通常であるが,レイトレーシングの計算結果に基づいて推定式を構築することは,実環境での結果に対して推定式を構築する場合の伝搬現象の解析に役立つものであると考えられる.本論文では,伝搬損失推定式の構築に際し,まず,対象の都市環境を伝搬メカニズムの異なる領域に分けて考えた.次に,それぞれの領域において伝搬損失に対して支配的と考えられる伝搬経路を同定し,その物理的な伝搬メカニズムから簡易推定式の変数及びそれを用いた関数形を決定した.この関数の係数を,レイトレーシング結果に対する最適化より求め,伝搬損失の簡易推定式を得た.