農業用センサシステムに見るエンドツーエンドのIoTアプリケーション設計

繁田 亮  川原 圭博  
(システム開発・ソフトウェア開発論文)

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J102-B   No.6   pp.399-412
発行日: 2019/06/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2018MOI0001
論文種別: 招待論文 (IoT/5Gの進展を担うモバイルネットワークとアプリケーション論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
IoTアプリケーション,  無線センサネットワーク,  農業センシング,  作物生育モデル,  

本文: FreePDF(4.3MB)


あらまし: 
近年のInternet of Things (IoT)技術の発展はめざましく,センサデータを収集するセンシング,収集したデータを処理するプロセッシング,解析結果をもとにした意思決定を実世界にフィードバックするアクチュエーション,各分野で活発な研究がなされ,重要な成果があがりつつある.しかし,実践的なIoTアプリケーションを実現するためには各要素を密に連携させ,設計の最適化を図っていくことが重要である.適切なデータ解析を行うためにはセンサやアクチュエータの特性についての理解が欠かせないし,逆にセンサデータがどのように使われるかを考慮しないセンサ設計,解析結果の粒度を考慮しないアクチュエータ設計はコスト効率を損ねる.特に農業用センサシステムでは,農業現場の実情が知られていないこともあって,曖昧な想定のもと,個別に研究開発を進めてしまうと不整合が生じやすい.我々は農業用センサシステムの開発に取り組んできており,低価格な土壌センサに加え,最適環境制御則の探索,更には灌水制御の自動化とそれぞれを連携されて検討を進めている.そこで,本論文では農業用の土壌管理システムを中心に,IoTアプリケーションのエンドツーエンドでの設計を行う重要性について述べる.