大規模FDTD解析を用いた4.4 GHz帯WAICシステムのための機外観測面における伝搬特性推定

関口 徹也  日景 隆  山本 学  野島 俊雄  二ッ森 俊一  河村 暁子  米本 成人  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J102-B   No.2   pp.72-79
発行日: 2019/02/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2018GTP0008
論文種別: 特集論文 (新たな技術領域を開拓する学生論文特集)
専門分野: アンテナ・伝搬
キーワード: 
WAICシステム,  航空機,  伝搬特性,  大規模FDTD解析,  

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あらまし: 
航空機内外におけるWAIC(Wireless Avionics Intra-Communication)装置間の無線回線設計に資する,高精度かつ網羅的な特性推定を目的として大規模FDTD解析を適用し,機内に設置されたWAIC周波数帯(4 GHz帯)の機外漏えい波の電波伝搬特性を評価する.本報告では,Airbus320-200を基にした航空機モデルを用いて,機外を評価点としたとき,機内のWAICシステムを模擬した送信アンテナ(以下,送信アンテナ)の設置高さに起因した漏えい波伝搬損失の差異について検討する.機体方位角方向に対する漏えい特性を評価するため,機体中央を中心とした半径20 mの円周上を評価点とし,窓の中心高さ付近と地面付近にそれぞれ設定した.検討結果から,機内の送信アンテナ設置高さに起因して機外漏えい波の伝搬損失に最大で28 dB程度の差異が生じる可能性があることを確認した.すなわち,WAICのシステムの機外-機内通信の回線設計あるいは与干渉推定における漏えい波強度の見積もりにおいては,これら伝搬損失変化の考慮が必要であることを明らかにした.