山岳地域における60 MHz帯伝搬遅延特性

伊藤 俊夫  立田 努  北 直樹  鬼沢 武  中村 宏之  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J102-B   No.11   pp.771-781
発行日: 2019/11/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2019APP0015
論文種別: 特集論文 (豊かな生活を支えるアンテナ・伝搬及び関連システムの論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
60 MHz帯,  山岳地域,  遅延スプレッド,  遅延時間幅,  到来波数,  

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あらまし: 
本論文は,周囲が山岳に囲まれた地域において,60 MHz帯伝搬遅延測定を行い,遅延スプレッド,遅延時間幅等の遅延特性を明らかにしている.主な結果は以下のとおりである.(1)周囲が山岳に囲まれた環境の場合,遅延プロファイルは直接波と一定の遅延時間幅をもった反射波群で構成される.(2)遅延スプレッドの距離特性は基地局と反射物との間でピーク値をもつ傾向がある.その値は見通しの有無に依存せず,ほぼ同等となる.(3)遅延時間幅の距離特性は基地局と反射物の間でピーク値をもつ傾向がある.(4)到来波数特性は,正規分布で近似できる.これらの測定結果から,直接波と反射波群により構成される伝搬モデルを適用し,基地局と反射物の間で遅延スプレッドの距離特性がピーク値をもつことを示した.