移動通信アンテナ・伝搬測定における仮想アレーアンテナの適用―アンテナ遠方界測定と到来方向測定の共通原理―

山口 良  豊見本 和馬  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J102-B   No.11   pp.752-770
発行日: 2019/11/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2019API0002
論文種別: 招待論文 (豊かな生活を支えるアンテナ・伝搬及び関連システムの論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
仮想アレーアンテナ,  合成開口アンテナ,  遠方界測定,  到来方向測定,  

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あらまし: 
移動通信基地局アンテナのような1次元方向のみ大開口の長尺アンテナの遠方界測定においては,合成開口アンテナ技術を用いることにより十分な測定距離を確保しなくても精度の高い測定が可能である.一方,電波伝搬においても基地局や移動局周辺の到来方向を高分解能に測定する際に,一定の条件を満たせばこの合成開口アンテナ技術を適用することができる.本論文では,回転測定と仮想アレーアンテナを組合せることにより共通の原理でこれらの異なる測定が実現できることを示す.この測定法に用いる装置は,通常のアンテナ測定に用いられる汎用の観測アンテナ,回転台,ベクトルネットワークアナライザ等のベクトル受信機であり容易に構築・活用できる特長がある.ここでは,回転測定による合成開口測定の原理とそのコンセプト・物理モデルを明確にし,それぞれの測定の適用範囲,事前アセスメント,測定パラメータの検討方法を示す.