電力施設用ハイブリッド型電力線搬送装置の出力電力

植田 正紀  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J102-B   No.10   pp.715-726
発行日: 2019/10/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2019JBP3007
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信技術
キーワード: 
ハイブリッド型電力線搬送装置,  負荷容量,  複合ピークファクタ,  せん頭包絡線電力,  送信装置実効電力,  

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あらまし: 
電力施設で使用する電力線搬送装置では,増幅器の線形性を検証するために合成確率分布に基づく負荷容量を算出する必要があるが,アナログ方式とディジタル方式を混合したハイブリッド型電力線搬送装置では,構成信号のレベルと変動確率分布が異なるので計算が複雑となる.本論文では,まず各信号別の単位確率変数の格子点に確率を配分し,その合成確率分布を数値計算することにより,ハイブリッド信号の合成負荷容量を求める手法を提案した.負荷容量は相対電力で表すが,電力線搬送装置に関するIEC規格では,絶対値としてのせん頭包絡線電力とRMS電力の表示を求めており,これらの出力諸量にも対応できるよう検討した.また,日本では高周波利用設備としての出力規制があるが,ハイブリッド型装置の総合出力電力をこの規制に関係付けられるよう考慮した.計算例においては,各信号に等分散条件を仮定して計算の簡潔化を図ったが,より一般的な不等分散信号の合成確率についても記載した.更に合成信号の確率収束についても言及した.