可変型気体層レンズを用いたパラメトリックスピーカの最大復調距離制御

藤井 敏弘  有吉 輝  中山 雅人  西浦 敬信  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J102-A   No.12   pp.299-309
発行日: 2019/12/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
論文種別: 論文
専門分野: 電気音響,音響一般
キーワード: 
パラメトリックスピーカ,  復調距離,  音響レンズ,  気体層,  

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あらまし: 
近年,騒音問題の解決といった音環境の整備において,パラメトリックスピーカの応用が期待されている.パラメトリックスピーカは超音波の高い直進性によって鋭い指向性を実現し,特定の受聴者のみに音を伝達することができる.パラメトリックスピーカはキャリア波となる超音波が音響信号によって変調された振幅変調波を放射する.パラメトリックスピーカから放射された振幅変調波は,空気中における非線形現象により元の可聴音へと徐々に自己復調する.ここで,復調した可聴音(復調音)の音圧はパラメトリックスピーカと受聴者の距離に依存するため,受聴者の位置によってパラメトリックスピーカの復調音が聴こえにくいという問題があった.本論文では,パラメトリックスピーカの復調音の音圧が最大となる距離は,放射音が伝播する気体の密度によって変化することに着目する.これに基づき,空気と密度の異なる気体を用いたパラメトリックスピーカの最大復調距離の制御手法を提案する.評価実験の結果,提案手法によってパラメトリックスピーカの最大復調距離が制御可能であることを確認した.