大型低温重力波望遠鏡KAGRAにおけるデータ自動転送システムの開発と性能評価

酒井 一樹
神田 展行
大原 謙一
山本 尚弘
宮川 治
佐々木 幸次
植木 聡史
高橋 弘毅

(システム開発・ソフトウェア開発論文)

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J101-B    No.9    pp.818-827
発行日: 2018/09/01
早期公開日: 2018/05/18
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2017JBP3064
論文種別: 論文
専門分野: 宇宙利用システム
キーワード: 
大型低温重力波望遠鏡KAGRA,  自動データ転送,  低遅延,  システム開発・ソフトウェア開発,  

本文: PDF(928.8KB)>>
論文を購入



あらまし: 
大型低温重力波望遠鏡KAGRAは,雑音を抑制し高感度化を実現するため岐阜県飛騨市の神岡鉱山地下トンネル坑内に建設されており,電力や排熱の問題で十分な計算機を坑内に設置することは制限されている.また,重力波の探索・解析には数TFlops以上の計算能力が必要であり,重力波観測の速報性も考慮すると,共同利用研究者が探査・解析を行う複数拠点へデータを欠損無く転送する高速かつ安定したデータ自動転送システムを開発をする必要がある.本論文では,トンネル坑内のKAGRAサイトから,地上のデータ解析棟を経て,複数拠点へデータを自動転送するシステムの構築に焦点をあて報告する.構築したデータ転送システムの評価,及び,KAGRAにおける試験運転(iKAGRA試験運転)にてシステムを運用した結果から,データを欠損無く転送するという要件及び転送性能に関する要件,これら両方を満たすシステムが構築できたことを示す.