垂直磁気記録とビッグデータ時代

岩崎 俊一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J100-C   No.10   pp.465-473
公開日: 2017/09/12
Online ISSN: 1881-0217
論文種別: 招待論文 (学会創立100周年記念論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
垂直磁気記録,  ビッグデータ,  情報化社会,  技術革新の40年則,  科学技術と社会との統合,  

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あらまし: 
磁気記録技術は1898年以来の長い歴史をもつが,2005年に垂直磁気記録が実用化され,ハードディスク装置の記録容量を10倍以上にするパラダイムシフトがもたらされた.2010年には年間6億台に達する工業生産製品が全て垂直記録方式に置き換えられた.超小型で高精細な画像を大量に記録する性能をもつため,テレビ,コンピュータ,医療,放送,セキュリティなどさまざまな分野での新たな利用が始まった.更に,クラウドコンピューティングやビッグデータなどを生み出し,新たな情報化社会を築きつつある.垂直磁気記録の発明から実用化に至る経緯と,大容量ストレージがもたらした社会への影響を述べ,科学技術の社会との統合の重要性についても述べる.