ナビゲーションを目的とした可視光通信による屋内歩行者位置計測法

中澤 陽平  牧野 秀夫  西森 健太郎  若月 大輔  小林 真  駒形 英樹  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J99-D   No.2   pp.165-177
発行日: 2016/02/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 10.14923/transinfj.2015JDP7016
論文種別: 論文
専門分野: 福祉工学
キーワード: 
可視光通信,  魚眼カメラ,  屋内測位,  視覚障碍,  歩行案内,  

本文: PDF(1.3MB)
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あらまし: 
本論文では大型公共施設内における視覚障碍者への音声ナビゲーションを目的とした屋内測位方式を提案する.本方式では利用者が計測端末を把持し,腕を伸ばして進行方向を指した状態で計測開始ボタンを押すのみで瞬時に自己位置を計測する.ここでは天井に配置した位置計測用ランドマークを識別するため,光振幅変調による可視光通信技術を採用する.すなわち,屋内環境に違和感なく多数配置可能な情報送信型LED照明をランドマークとして利用し,計測端末で光信号の受信・復号を行うことでランドマークを識別する.広範囲のランドマークを捉えるために魚眼レンズを装着した可視光通信用カメラを計測端末として利用し,撮影画像を解析することで自己位置と姿勢を求める.実験では,カメラとノートPCで構成される計測端末を試作し,広さ8m× 6m,高さ約3mの可視光通信プラットホームなどで位置計測を実施した.その結果,絶対位置と方位の計測を実用的な精度(それぞれ10cm,10°程度)と処理時間(1秒程度)で実現可能であるとともに,屋内位置計測で必要となる条件を全て満たすことが示された.