インプリシットフィードバックを用いた複数アクセスポイント同時送信の実験的検討

福園 隼人  村上 友規  鷹取 泰司  溝口 匡人  守倉 正博  
(アンテナ・伝播(A・P)研究専門委員会推薦論文)

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J99-B   No.9   pp.705-723
発行日: 2016/09/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2016APT0003
論文種別: 特集論文 (無線システムの拡大を担うアンテナ・伝搬及び関連システムの論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
マルチユーザMIMO,  インプリシットフィードバック,  複数AP同時送信,  セル間干渉,  無線LAN,  

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あらまし: 
複数AP (access point)同時送信は,下りマルチユーザMIMO (multiple-input multiple-output)伝送で用いられる送信ビーム形成の拡張により,近接した複数のAPがセル間干渉を抑圧しながら同時に送信を行う方式である.本論文では,時分割複信の通信路可逆性に基づき上り通信路情報を下り送信ビーム形成に利用するインプリシットフィードバックを用いた複数AP同時送信を提案し,従来方式からのスループット改善を図る.提案方式のIEEE 802.11ac標準に準拠したフレームシーケンスを提示し,従来方式と比較してスループットを大きく改善することを示す.また,セル間干渉が発生する実環境での提案方式の特性を検証するために,集合住宅で測定した通信路応答を用いた伝送容量(サムレート)評価を行う.提案方式に筆者らが過去に提案してきた重み付け合成校正を拡張した校正法を適用することで,サムレートが校正誤差のない理想の特性に近づくことを示す.