Webパフォーマンス測定プラットホームの提案と評価

中野 雄介  上山 憲昭  塩本 公平  長谷川 剛  村田 正幸  宮原 秀夫  
(システム開発・ソフトウェア開発論文)

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J99-B   No.4   pp.313-322
発行日: 2016/04/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
論文種別: 特集論文 (ネットワークサービスシステム開発論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
Webパフォーマンス,  測定環境,  QoE,  ボトルネック解析,  

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あらまし: 
近年,Webパフォーマンスの重要性が注目を集めている.Webパフォーマンスとは,Webページ上のリンクがクリックされてから,次のWebページを構成するオブジェクトがダウンロードされ,表示が完了するまでの時間である.ユーザはWebパフォーマンスが低いWebページから離れる傾向にあり,Webパフォーマンスの低下はサービス提供者の収入の低下に直結する.このため,サービス提供者は自身が提供するWebページのパフォーマンスを測定し,パフォーマンス低下の原因を究明,改善する必要がある.しかし,このようなWebパフォーマンスの低下原因は,ネットワーク環境やクライアントの性能等,Webブラウザの動作環境によって変わると考えられる.本論文では,Webブラウザの動作環境を変化させ,かつ,Webパフォーマンスに加えてサーバ・ネットワーク・クライアントそれぞれのパフォーマンスについて測定可能とする,Webパフォーマンス測定プラットホームを提案する.提案手法を評価した結果,提案手法は959個のWebページの88のホストでの測定において,測定にかかる稼働は30分程度でWebブラウザの動作環境の多様性によらず一定であり,PlanetLabを用いることで多様なWebブラウザの動作環境での測定ができることを確認した.これにより,測定結果から,Webページのパフォーマンス改善の方針を検討できるデータを収集することができた.