沈黙時におけるロボットのフィラー行動はコミュニケーションに寄与するか――能力の限定された会話ロボットの行動デザインのために

大島 直樹  君島 啓太  大和 淳司  武川 直樹  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J99-A   No.1   pp.2-13
発行日: 2016/01/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
論文種別: 特集論文 (人とエージェントのインタラクション論文特集)
専門分野: 音声・会話
キーワード: 
順番交替,  沈黙,  フィラー,  社会スキル,  会話ロボット,  

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あらまし: 
会話の際に生じる沈黙に人は気まずさを感じ“うーん”などの音声フィラーや「口元に手を触れる」という動作フィラーを表出する.このフィラーには,気まずい沈黙を解消するだけでなく,会話を継続したいという誠意を相手に伝える効果もある.本研究では,ロボットが会話沈黙時にフィラーを表出するときコミュニケーションに与える効果を明らかにするため,ロボットと人が会話するビデオ映像を作成し,ビデオを観察する評価者が抱くロボットに対する印象や会話の場の印象を分析した.評価の結果,人はロボットとの会話中の沈黙に気まずさを感じ,ロボットのフィラーから会話継続に対する誠意を感じとることが分かった.また,映像評価者の社会スキルの高低に依存して,フィラーを表出する人間に対する印象評価結果が変化するが,フィラー表出ロボットに対する印象評価結果は社会スキルに依存しないことを確認した.