自律エージェントのための遺伝的プログラミングの拡張

伊藤 崇  高橋 健一  稲葉 通将  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J98-D   No.6   pp.905-915
発行日: 2015/06/01
Online ISSN: 1881-0225
論文種別: 特集論文 (ソフトウェアエージェントとその応用論文特集)
専門分野: 理論
キーワード: 
遺伝的手法,  遺伝的プログラミング,  自律エージェント,  条件付き確率,  島モデル,  

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あらまし: 
本論文では自律エージェントのための遺伝的手法の拡張を提案している.遺伝的手法の一つに遺伝的プログラミング(GP)がある.これをエージェントのために拡張したものとして調整ノード付きGP(GPCN)が提案されている.GPCNは1個体が複数の木をもち,各木には参照順を表す識別番号と行動回数を表すプロセス数Pが設定されている.この手法の性能を上げるため,先行研究では条件付き確率を用いた個体生成手法,異文化型島モデルを用いた手法,プロセス数Pの更新手法を提案している.本論文では,異文化型島モデルに条件付き確率を用いた個体生成手法を導入し,更なる性能の向上を目指している.異文化型島モデルでは,母集団を適合度重視の島と多様性重視の島に分けて進化させ,移住という操作により二つの島の個体を交換することでお互いの欠点を補う.提案手法では,それぞれの島に条件付き確率を用いた個体生成を加え,各島の働きを活性化することで性能を向上させる.これらの手法をベンチマーク問題に適用し,従来手法と比較することで提案手法の有効性を示す.