サーバ台数の変化が生じない(k,n)しきい値秘密分散法に基づく乗算手法

渡辺 泰平  金田 北洋  岩村 惠市  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J98-D   No.3   pp.428-436
発行日: 2015/03/01
Online ISSN: 1881-0225
論文種別: 特集論文 (学生論文特集)
専門分野: 情報ネットワーク
キーワード: 
秘密分散法,  秘匿計算,  乗算,  Shamir (k,n)しきい値秘密分散法,  

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あらまし: 
現在のクラウドでは,情報保護と故障耐性を両立させる(k,n)しきい値秘密分散法が注目されている.(k,n)しきい値秘密分散法の大きなメリットとして,秘密情報を分散したサーバn台のうちk台が稼働していれば,秘密情報の復元が可能であるという点があげられる.更に,k台のサーバが稼働していれば加算・減算の秘匿計算が可能であることが知られている.しかし,(k,n)しきい値秘密分散法を用いた秘匿乗算は,乗算演算実行時及び乗算結果復元時に必要なサーバが2k-1台以上稼働していなければ実行できないものが多い.この場合,k台のサーバが稼働していても,乗算のみ秘匿計算できないという事態が生じる.そのため,秘匿乗算時も最低k台のサーバが稼働していれば秘匿計算可能とすることが望まれる.本論文では,n台のサーバのうちk台のサーバが稼働していれば,秘密情報の復元,加算・減算に加えて乗算も可能な手法を提案する.