創造的思考活動の促進のためのインタフェースエージェント―相手人数とメディアの要因に着目した検討―

林 勇吾  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J97-A   No.6   pp.443-452
発行日: 2014/06/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
論文種別: 特集論文 (人とエージェントのインタラクション論文特集)
専門分野: コミュニケーションの促進
キーワード: 
対話エージェント,  コンピュータを介したコミュニケーション,  協同,  創造的認知,  

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あらまし: 
本研究では,創造的認知の研究で重要とされてきたアイディアの生成と修正のサイクルプロセスに注目し,ECAを用いて人間の創造的認知を効果的に支援する方法を検討した.本研究で扱うECAは,このサイクルプロセスを活性化するためのファシリテーション提示を行う.そして,社会心理学やHCIの分野で,創造性のパフォーマンスを促進するとされてきた二つの要因の効果を検討した.具体的には,(1)協同相手のメンバー数の要因と(2)メディア・インタフェースの要因を実験的に検討した.実験では,droodle画像を題材として,アイディアの生成と修正が要求される場面において,上記の二つの要因が創造的認知にどのような影響を及ぼすのかを分析した.その結果,複数のECAとのインタラクションが単一の場合に比べて,創造的認知のパフォーマンスを促進することが明らかになった.更に,複数のECAとのインタラクションは,テキストベースで行う場合において,創造的認知のプロセスを促進していたことも明らかになった.この知見は,HAIのみならず創造性教育に取り組む教育工学やCSCWなどの領域におけるインタフェースデザインの研究にも重要な示唆を与える.