頭頸部の体性感覚情報が水平面音像定位に及ぼす影響

吉崎 大輔  平原 達也  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J96-D   No.3   pp.630-635
発行日: 2013/03/01
Online ISSN: 1881-0225
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 特集論文 (学生論文特集)
専門分野: 音声,聴覚
キーワード: 
バイノーラル再生方式,  テレヘッド,  音像定位,  手部運動,  

本文: PDF(1.3MB)
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あらまし: 
頭頸部の体性感覚情報が水平面音像定位に及ぼす影響を明らかにするために,受聴者の頭部とダミーヘッドを静止させ収録した静的バイノーラル信号を用いた頭部静止条件,受聴者の自発的な頭部の回転運動でダミーヘッドを制御し収録した動的バイノーラル信号を用いた頭部運動条件,受聴者の頭部を静止させ自発的な手部の回転運動でダミーヘッドを制御し収録した動的バイノーラル信号を用いた手部運動条件の3条件で水平面の音像定位実験を行った.頭部静止条件の頭外定位正答率の9名の被験者における平均値は他の条件と比較して有意に低く,頭部運動条件と手部運動条件の頭外定位正答率の平均値には有意差がなかった.これより,手部でダミーヘッドを回転させ頭頸部の体性感覚情報がない場合も,被験者自身がダミーヘッドを回転させた動的な聴覚情報を用いると音像定位しやすくなることが分かった.すなわち,頭頸部の体性感覚情報は水平面音像定位に必ずしも影響しないことが分かった.