マルチコア対応RTOSのハードウェア化による性能向上

丸山 修孝  一場 利幸  本田 晋也  高田 広章  
(システム開発論文)

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J96-D   No.10   pp.2150-2162
発行日: 2013/10/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 特集論文 (システム開発論文特集)
専門分野: ソフトウェアシステム
キーワード: 
リアルタイム,  ハードウェアRTOS,  マルチコア,  組込みシステム,  

本文: PDF(1.6MB)
>>論文を購入


あらまし: 
近年組込みシステムにおいてもマルチコアシステムを採用することが増加している.組込みマルチコアシステムにおいても,アプリケーション・ソフトウェアのポータビリティや再利用を促進するためリアルタイムOS(RTOS)が使用される.しかしネットワークプロトコル処理や機械制御など,リアルタイム性の厳しいアプリケーションではRTOSのAPI処理時間や割り込み応答が遅いため,RTOSを使用できないことがあった.本研究ではマルチコア対応RTOSをハードウェア化することによりRTOSの処理能力の大幅な向上を図り,更にITRON仕様と同等の仕様を実現した.また高速性だけでなく,従来のマルチコアRTOS特有の課題であったAPI実行時間及び割り込み応答時間の最悪値を定められないという問題点も解決した.この結果従来技術に比較し,マルチコアシステムにおいても高いリアルタイム性を実現することができ,従来RTOSを使用することができなかったアプリケーションでもRTOS上にソフトウェアを構築できる環境を実現した.