遮断導波管と平面共振器によるハイブリッド共振及び反共振を用いた小型導波管フィルタの阻止域特性の改善

松本 孝章  大平 昌敬  馬 哲旺  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J96-C   No.12   pp.524-532
公開日: 2013/11/13
Online ISSN: 1881-0217
Print ISSN: 1345-2827
論文種別: 特集論文 (大学発マイクロ波論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
遮断導波管,  導波管フィルタ,  平面共振器,  減衰極,  

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あらまし: 
平面共振器を装荷した導波管フィルタは飛び越し結合を用いずに減衰極を生成できる利点をもつ反面,不要共振が通過域近くに発生してしまうため,阻止帯域幅が狭いという問題があった.そこで本論文では阻止域特性を改善するため,新たな小型有極導波管フィルタを提案する.本フィルタは,遮断導波管内に複数枚のオープンループ平面共振器を装荷しただけの簡易かつ小型な構成である.遮断導波管の誘導性成分と平面共振器を組み合わせた共振・反共振現象によって従来フィルタの不要共振を発生させることなく,阻止域で高減衰特性を実現し,更に平面共振器の反共振で有極特性も実現できる.例としてX帯3段帯域通過フィルタを設計した結果,従来の30%ほどにフィルタ体積を小型化するとともに,阻止域では80~dB以上の高減衰特性と広い阻止帯域幅が得られている.本フィルタの有効性は電磁界シミュレーションと実験の両方で検証している.