超低消費電力化データ駆動ネットワーキングシステムとその評価

西川 博昭  青木 一浩  三宮 秀次  宮城 桂  岩田 誠  宇津 圭祐  石井 啓之  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J96-B   No.6   pp.572-579
発行日: 2013/06/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (震災復興や新興国の近未来に役立つ情報ネットワーク技術論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
超低消費電力化,  データ駆動原理,  アドホックネットワーク,  チップマルチプロセッサ,  自己同期型パイプライン,  

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あらまし: 
筆者らは,緊急時の通信環境として,超低消費電力化データ駆動ネットワーキングシステムを研究している.本論文では,トラヒック抑制型アドホックネットワーキング方式,この方式におけるプロトコルであるUDP/IP処理に最適化したデータ駆動チップマルチプロセッサアーキテクチャ,及び,そのVLSI実現法である自己同期型パイプラインの消費電力最適化手法とそれらの省電力化効果を述べる.まず,超低消費電力化シナリオと評価方法を示す.次に,本アドホックネットワーキング方式における放送型情報転送のトラヒックを従来方式に比較して最大で十分の一に削減できることを示す.更に,UDP/IP処理のデータ駆動型実現法を,データ駆動チップマルチプロセッサを用いて実験的に評価するとともに,自己同期型パイプラインにおける細粒度パワーゲーティング及び自己適応型実行時電圧制御の最適化手法を半定量的に検討する.最後に,ネットワーキング方式とプラットホームにおける省電力化効果の統合的なシミュレーションを通じて,本システムが,従来型組込み用途プロセッサに比較して,数百分の一程度の超低消費電力化を可能とすることを述べている.