スペクトル拡散モデルにおける非同期確率アルゴリズム及び温度スケジューリングによる復号の性能評価

寺西 直緒  川村 正樹  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J96-A   No.7   pp.452-461
発行日: 2013/07/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 情報セキュリティ基礎
キーワード: 
スペクトル拡散,  復号アルゴリズム,  電子透かし,  非同期方式,  確率ダイナミックス,  焼きなまし法,  

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あらまし: 
スペクトル拡散モデルにおいて,非同期型確率ダイナミックスを導入した復号方法を提案する.従来のベイズ推定に基づく復号アルゴリズムでは,同期型決定論的ダイナミックスが用いられていた.非同期方式により,振動解の発生が抑えられ,確率を導入した有限温度復号では,極値にとどまることがなく最適値に向かうことが期待できる.また,有限温度による復号については,初期から温度固定で更新する手法のほかに,絶対零度まで冷却する従来型SAや,最適温度で冷却を止めてそれ以後はその温度を維持するように修正した有限温度止めSAを検討し,これらを性能評価する.計算機シミュレーションの結果,従来手法に比べ,非同期有限温度復号の性能がよいことが分かった.有限温度の中でも,有限温度止めSAの方が絶対零度まで下げるSAよりも性能が良く,温度固定の復号よりも温度誤差に対して耐性があることが分かった.