分散システムにおいて古い負荷情報の影響を抑えるための負荷分散手法

多田 知正  今瀬 真  村田 正幸  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J95-D   No.10   pp.1809-1817
発行日: 2012/10/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 論文
専門分野: ディペンダブルコンピューティング
キーワード: 
Nearest Neighbor,  負荷分散,  オーバレイネットワーク,  待ち行列モデル,  

本文: PDF(913.9KB)>>
論文を購入




あらまし: 
本研究では分散システムにおける負荷分散を考える.タスクの応答時間を短縮するために,ノードの負荷情報を利用することは有効であるが,実際にはノードの負荷情報はそれが利用される時点において最新ではない.広域的な負荷情報は更新間隔や通信遅延の影響によって情報が古くなり,実際のノードの負荷を必ずしも反映していないのが普通である.負荷分散においてこのような古い負荷情報を積極的に利用するとかえって性能が大幅に低下することが知られている.これに対処するため,本研究では並列計算機の負荷分散手法であるNearest Neighborを導入する.この手法はノードが通信できるノードを特定のノードに限定する代わりにそれらのノード間で頻繁に負荷情報を更新することによって負荷情報が古くなるのを防ぐものである.シミュレーションにより,この手法が従来手法よりも良い性能を示す条件を明らかにした.