可聴雑音抑制を考慮した複合発振型電流共振DC-DCコンバータの新しい待機電力低減手法について

佐藤 忠彦  松尾 博文 

誌名
電子情報通信学会論文誌 B  Vol.J95-B  No.6  pp.717-725
発行日: 2012/06/01
Online ISSN: 1881-0209
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 電子通信エネルギー
キーワード: 
複合発振型電流共振待機電力低減可聴雑音

本文: PDF(2.1MB)


あらまし: 
コンピュータ電源,通信機器や民生機器などに使用されているスイッチング電源の性能には小型化,低ノイズ化,及び低価格化が求められている.更に今日ではCO2削減の観点から機器の低消費電力化が強く求められ,軽負荷から定格負荷までの広い範囲での高い効率が求められている.これらの問題を解決する方法として複合発振型電流共振DC-DCコンバータが提案されている.本論文では,提案されているこのコンバータの新しい待機電力低減手法を提案し,待機動作時のコンバータの間欠発振により発生する可聴雑音とトランスに流れる共振電流ピーク値の包絡線の傾きとの関係を実験的に明らかにした.その結果コンバータの負荷が無負荷時の場合の消費電力はAC100 V入力時に60 mW,AC240 V入力時に150 mW以下をそれぞれ達成した.更には待機動作時のソフトスタート・エンド機能によりコンバータの共振電流ピークの包絡線の傾斜を低減することでコンバータから発せられる可聴雑音が抑制可能であることを確認した.