マルチホップ無線環境におけるルータ主導型パケット転送順序制御手法

亀山 健太郎   古閑 宏幸   嶋村 昌義   福田 豊   池永 全志   

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J95-B   No.2   pp.219-228
発行日: 2012/02/01
Online ISSN: 1881-0209
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (通信技術の未来を切り拓く学生論文特集)
専門分野: ネットワーク
キーワード: 
マルチホップ無線ネットワーク ,  通信の安定性 ,  バースト性 ,  パケット転送順序制御 ,  

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あらまし: 
設置の容易さや無線エリアの柔軟な拡張のため,メッシュルータ(以降,ルータ)間も無線で接続するマルチホップ無線ネットワークが注目されている.しかし,我々はマルチホップ無線ネットワークでは特定のフローによるトラヒックが可用帯域を占有するバースト転送によりふくそうが隣接ルータに伝搬していくふくそう伝搬現象が生じ,通信の安定性が低下することを先行研究で明らかにしている.そこで本論文では,特にルータ間で安定した通信を提供することを目的とし,特定のフローに偏ったバースト的なパケット転送を抑制するバッファ制御方式を提案する.提案手法であるQMTR(Queue Management with Transmission Record)手法では,ルータは転送したパケットが属するフローの転送履歴を記憶し,次に転送するパケットを選ぶ際に記憶しているフローに属さないパケットを優先的に送出する.シミュレーションにより提案方式をFIFO(First In First Out)やRRQ(Round Robin Queueing)と比較し,QMTR手法がフローの安定性を維持しつつスループットを向上可能であることを明らかにした.