多方向走査平均処理と2×2雑音検出器を組み合わせたスイッチングメジアンフィルタ

横山 靖樹  宮崎 敬  曽根 光男  山本 博章  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J95-A   No.10   pp.737-750
発行日: 2012/10/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 画像
キーワード: 
雑音除去,  インパルス性雑音,  スイッチングメジアンフィルタ,  多方向走査平均処理,  

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あらまし: 
スイッチングメジアンフィルタ(SMF)において,雑音検出率を高め,原信号の保存と雑音除去性能を高度に両立させることは,重要な課題である.この両立を考え,本論文では,雑音検出率の向上と誤検出の影響の抑制を目的とし,2×2雑音検出器と多方向走査平均処理を組み合わせて用いるSMFを提案する.提案するフィルタは,以下の2点を特徴としている.(1)2×2雑音検出オペレータは,エッジ検出オペレータの原理を応用し,簡単な積和演算でありながら高い雑音検出能力をもつ.(2)多方向走査平均処理は,(1)の雑音検出率を更に向上させるため,雑音検出及び除去処理を多方向化して処理を行い,そこで得られた各走査方向の画像を平均し統合する.この処理により,雑音検出率の向上だけでなく,誤検出の影響を抑制した雑音の可能性に応じた画素濃度の補正を可能としている.実験では,雑音の割合だけでなく,ごま塩雑音から全階調値のランダム値インパルス性雑音まで,雑音濃度を変動させ,他のフィルタとの比較実験を行い,提案法の有効性を示す.