数値解析を用いた南極海浅海内の音波伝搬シミュレーション―観測線Lの冬期伝搬特性―

土屋 健伸  松本 さゆり  穴田 哲夫  遠藤 信行  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J94-A   No.11   pp.862-869
発行日: 2011/11/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 特集論文 (アコースティックイメージング技術の新展開論文特集)
専門分野: 音場可視化
キーワード: 
南極浅海域,  音波伝搬,  放物型方程式法,  音場可視化,  パルス波解析,  

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あらまし: 
本論文では南極浅海域での音響的観測手法の発展のために,南極大陸の昭和基地近傍の浅海域であるリュツォ・ホルム湾で観測された水温や塩分濃度データをもとに作成した音速プロファイルに基づいて数値解析手法により海水中を伝搬する音波を解析した.数値解析による伝搬特性の計算は観測線L上の冬期の条件で行い,観測線Lでの音速プロファイルと海底地形が音波伝搬に与える影響を調べた.音速プロファイルは圧力のみに依存した線形プロファイルを仮定して観測データより算出した実測プロファイルと比べた結果,水温変化によって音波の転回深度が変化しメインパルスの振幅が5 dB減少した.海底地形を加えて解析した結果,線形プロファイルではほとんど変化しなかったメインパルスの振幅は実測プロファイルにおいては約2.5 dB変化することが分かった.