無線LAN位置推定システムにおける正準相関分析を用いたデバイス適応手法

片山 隆一郎  田頭 茂明  荒川 豊  北須賀 輝明  福田 晃  
(システム開発論文)

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J93-D   No.10   pp.1885-1893
発行日: 2010/10/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 
Print ISSN: 1880-4535
論文種別: 特集論文 (システム開発論文特集)
専門分野: ユビキタス・モバイル
キーワード: 
デバイス適応,  正準相関分析,  位置推定システム,  無線LAN,  

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あらまし: 
無線LANの受信信号強度を用いた位置推定システムでは,異なる無線LANデバイスを混在して使用した場合に,位置推定の推定精度が低下するという問題がある.この原因は,無線LANデバイスごとに,受信信号強度の測定に関して,固有の特性が存在するためである.本論文では,このようなデバイスの固有の特性を明らかにし,特性の相違による位置推定への影響を軽減することを目標とする.提案手法では,経験的手法と呼ばれる位置推定手法を対象としており,特性による影響を軽減するよう観測データを校正する.具体的には,推定時の前処理として適応フェーズと呼ぶ新たなフェーズを導入し,適応フェーズでデバイス間の特性の違いを正準相関分析を用いて明らかにする.また推定時には,その結果を用いて位置推定に利用する観測データを校正する.提案手法の有効性を確認するために,実環境における評価を行った.その結果,校正を行わない場合と比べて,最大で約30%の位置推定の正答率の向上を確認した.