複数センサ間のTDOA/FDOAを利用する非同期測位法

高林 佑樹  松崎 貴史  亀田 洋志  系 正義  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J93-B   No.3   pp.540-552
発行日: 2010/03/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 航行・誘導・制御方式
キーワード: 
電波到来時間差,  電波到来周波数差,  追尾初期化,  測位,  センサネットワーク,  

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あらまし: 
複数のセンサで受信した電波の到来時間差を用いて,目標を測位する方式は,単一センサによる測位に比べて精度が測角精度に影響されない特長をもつ.しかし,従来の測位方式では,同一時刻に得られる各センサ組の観測値が測位に必要な数に満たない場合,測位不能となる.そのため,測位後,目標追尾する場合,測位結果が得られずに追尾開始が遅延する問題がある.本論文ではこの解決策として,目標が等速直線運動するとの仮定のもとに,異なる時刻に得られた各センサ組の観測値を用いて逐次最小二乗法により,追尾開始に必要な初期状態ベクトルを推定する非同期測位法を提案する.本方法は,観測値が非同期に得られる状況でも目標の状態ベクトルを推定することが可能であるため,早期追尾開始が期待できる.また計算機シミュレーションにより提案方法の性能評価を行った結果,提案方法は従来の測位法と比較して早期追尾開始を可能とした.